こんにちは!
今回はAI、機械学習の検定であるG検定について書いていきます。
自分の2020年#2回のG検定に合格した経験をもとに、G検定の勉強の仕方、取得のメリットについて解説します。
G検定について
G(ジェネラリスト)検定とは、一般社団法人 日本ディープラーニング協会(Japan Deep Learning Association)が実施している民間のディープラーニング資格、検定試験の一つで、ディープラーニング、AIを事業に生かすための知識を有しているかを検定するもの。ディープラーニングの基本的な知識を身につけ、適切な活用方針のもと事業応用する力を身に着けるためのもの。また、JDLAはE(エンジニア)資格という資格試験も行っており、こちらはディープラーニングの理論を理解して適切な手法を選択し、実装する力が備わっているかどうかを試験する。
試験概要
- 受験資格
:なし。誰でも受験可能 - 試験概要
:試験時間120分、小問220個程度の多肢選択式問題。
:自宅などからのオンライン受験。時間は厳密に決まっている。 - 出題範囲
:シラバスより- ・人工知能とは(人工知能の定義)
・人工知能をめぐる動向(探索、推論、知識表現、機械学習、深層学習)
・人工知能分野の問題(トイプロブレム、フレーム問題、強いAI、弱いAI、身体性、シンボルグラウンディング問題、特徴量設計、チューリングテスト、シンギュラリティ)
・機械学習の具体的手法(代表的な手法、データの扱い、応用)
・DLの概要(NN(ニューラルネットワーク)とDL(ディープラーニング)、既存のNNにおける問題、DLのアプローチ、CPUとGPU、DLのデータ量)
・DL(ディープラーニング)の手法(活性化関数、学習率最適化、更なるテクニック、CNN、RNN、深層強化学習、深層生成モデル。)
・DLの研究分野(画像認識、自然言語処理、音声処理、ロボティクス、マルチモーダル)
・DLの応用に向けて(産業への応用、法律、倫理、現在の議論)
- ・人工知能とは(人工知能の定義)
- 試験日
:年3回、春、夏、秋ごろ。 - 受験料
:一般12000円∔税、学生5000+税 - 申し込み方法→受験サイトより申し込み(サイトは申込期間のみアクセスできる)。クレジット決済または コンビニ支払いで試験料を払う。
- 詳しい日程や申し込み方はJDLA公式HPを確認してください。
G検定の難易度は?
JDLA公式HPに掲載されている過去のG検定の結果です。実施回によりバラツキはありますが、おおよそ合格率は60%となっています。
平均点や自分の点数が公表されないのである程度の調整が行われていると予想されます。
以上からオンライン受験としては決して簡単ではないですが、しっかり勉強すればまず合格する程度といえるでしょう。
勉強、受験の仕方
まずはJDLAから出版されている公式テキストを使って勉強する。
公式の問題集も売っているのでそちらも活用し、載っている問題はきちんと理解してすぐ解けるようにしておく。
またTAC出版などから出ている他の冊子や参考資料として紹介されているAI白書などを読むと、公式テキストより詳しく解説されていたり異なった問題があるので活用したい。
受験時に気を付けることは問題数が約200個と多いため、時間配分に気を付ける(1問36秒)。
出題ジャンルの順番は1問ごとにバラバラなので、わからない問題はスキップして最後まで解き切るのをまず目指したい。
受験した印象では法律系など公式テキストなどに載っていない最新の問題が4割ほど出題されていたので、テキストに明記されている基本的な問題に時間を使わずに、法律系はじめテキストに載ってないこと、問題集にも書いてないことをその都度調べ、解いていくという形がベスト。
また、TwitterなどのSNSでG検定について情報収集することもおすすめです。
勉強しているほかの人を見ることでやる気を切らすことなく勉強する助けになります。
自分の勉強の仕方
まずAIについて全くの無知であったため公式テキストを読み込み、内容を確実に理解して、3回ほど読み直して知識の定着をしました。
次に公式テキストだけでは不安だったのでTAC出版さんの「すっきりわかるディープラーニング」を購入し、理解度を深めました。
また、試験が近くなったら公式の問題集を見て知識の確認をしました。
他にもTwitterでG検定攻略ガイドさんを見つけブログより対策問題を購入し、同様に知識の確認、穴の修復をした。時間としては1日1〜3時間、50時間くらいの勉強で合格しました。
以下、自分が使用したテキストです。
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まとめ
G検定に合格することでAI、機械学習について基礎的な理解が深まりますが、ビジネスや仕事にすぐ生かせる知識をえられるほどではありません。
AI関連のニュースについていける、仕事でのAI導入への対応がしやすくなるという程度であると感じます。
しかし昨今のAIブームはここ10年程の出来事であり、これからAI人材は足りなくなり、いろいろな場面での導入も増えてAIがますます身近になるので、仕事内容にかかわらずAIについての基礎的な知識を得るには最適な検定であるといえるでしょう。
オンラインで受験できる、難易度がそこまで高くないという点で受験のハードルは低いので、少しでも興味のある方は受験してみることをお勧めします!
最後までお読みいただきありがとうございました。